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2018年総決算☆フィリピンの治安が心配な方へ!外務省の渡航安全ページ情報まとめ

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外務省の渡航安全ページにはフィリピンの治安はスゴイ長文で書かれています。

外務省のフィリピンの治安、原文はこちら

 

それを、少し短く、大切な所を赤文字にしたのが、以下になります。

 

 

犯罪発生状況、防犯対策

フィリピンにおける犯罪の特徴

(1)フィリピンでは,警察の許可・登録を受けた合法的な銃器のほか,登録切れ,未登録の銃器や密造銃なども相当広く出回っています。このため,強盗・恐喝事件の犯人らが,被害者や警察官・警備員等の反撃に備えて銃器を所持している例が多く,犯罪の現場でこれらの銃器が実際に使用されるケースが多いという特徴があります。

(2)フィリピン国家警察が発表した2017年(暦年)の全国犯罪統計によれば,犯罪発生件数は約52万件余りを記録しています。犯罪発生件数は,前年比で約6.5万件(約11%)減少していますが,日本と比べると犯罪件数は未だかなり多い状況です。(窃盗事件,傷害・暴行事件,強盗事件,殺人事件等の重大犯罪発生件数は約11万件(前年比約23%減)が報告されており,そのうち窃盗が全体の32%,傷害・暴行が29%,強盗が15%,殺人が8%を占めています。殺人事件は約0.9万件(前年比約23%減),強盗事件は約1.6万件(前年比約24%減)がそれぞれ報告されており,その件数は,殺人事件は日本の約10倍,強盗事件は日本の約9倍となります。)
 

外国人は比較的裕福な人が多く,銃器も所持していないため反撃してこないと見られていることから,犯罪の標的とされやすいので,長期滞在者・旅行者を問わず注意が必要です。
重大な被害を防ぐためには,常に周囲の状況に気を配ること,多額な現金や高価な貴金属,貴重品を持ち歩かないようにし,服装,持ち物等を目立たないものにすること,歓楽街や人通りの少ない裏通り等の一人歩き(特に夜間)を避けること,そして万一被害に遭った場合は,絶対に抵抗せず,冷静に対処することが重要です。また,金品を渡そうとして慌ててポケットやカバン等に手を入れようとすると,銃を取り出そうとしていると誤解され,危害を加えられるおそれもありますので注意してください。

 

日本人の犯罪被害例

フィリピンにおける犯罪は,日本に比べ,殺人,傷害・暴行,強盗,婦女暴行といった凶悪事件の割合が高く,また,一般的に裕福と見られている外国人(日本人を含む)は,強盗・窃盗等の標的になる可能性が高くなると考えられます。主にマニラ首都圏やセブ等,主要都市部の繁華街・観光地において,日本人が以下のような犯罪被害に遭う事案が発生していますので,注意してください。

 

殺人(未遂を除く)

日本人が巻き込まれる事件が毎年発生しています(2008年:8件,2009年:3件,2010年:5件,2011年:1件,2012年5件,2013年:1件,2014年:7件,2015年3件,2016年3件,2017年3件。)

強盗

■一般的な強盗(ひったくりを含む)


日本人の被害例としては,歓楽街等を歩行中,2~3人組の男に拳銃で脅され,または複数の少年に取り囲まれ,慌てるうちに財布やバッグを奪われる事件,通勤時,勤務先近くの路上で銃器を持った犯人に待ち伏せされ,多額の現金の入ったバッグを奪われる事件,乗り合わせたジープニーで,拳銃を持った複数の強盗に襲われる事件等が発生しています。また,歩行中,後方から走り寄ったオートバイの二人組にハンドバッグ等をひったくられ,転倒して怪我をする例なども報告されています。
  

■睡眠薬強盗


マニラ首都圏において,主に短期旅行者等から「睡眠薬強盗」被害の報告が毎月寄せられています。ショッピング・モール周辺や観光地又は公園等を散策中,現地人風の男女から,「日本に家族がいる」,「観光案内してあげる」,「日本語を勉強したい」等声をかけられ,一定時間行動を共にしたあと,飲み物や食べ物を口にして,意識を失っている間に所持していた金品を奪われるというものです。過去には,意識がもうろうとしている間に,ATMへ連れて行かれ,現金の引き出しを強要された例,また,外国人旅行者が昏睡したまま死亡するといった例も報告されています。睡眠薬など何らかの薬物で被害者の意識を奪うことから「睡眠薬強盗」と呼ばれる犯罪ですが,犯行は組織的かつ計画的であり,被害者が安心した頃合いを見計らって飲食物を共にする手口が巧みで,被害に遭う旅行者の多くが旅行慣れしている(英語等に堪能)という特徴もあり,十分な注意が必要です。

 
■ホテル,銀行,所属企業の強盗被害


2017年6月,ニノイ・アキノ国際空港近くのリゾート・ホテルにおいて,カジノを狙った強盗犯による発砲,放火により,逃げ遅れた38名が死亡する事件,また2018年1月,首都圏内のホテルにおいて,押し入った複数の強盗犯により,レセプションから多額の現金等が奪われる事件が発生しています。宿泊先のホテルや,お使いの銀行,または所属企業等が強盗被害に遭う可能性も踏まえ,あらかじめ対応を考えておく必要があります。


■タクシー強盗


タクシーに乗車した邦人が,運転手や,停車中に乗り込んでくる人物(運転手の仲間とみられる人物)により強盗被害に遭う例が,現在も散発的に発生しています。特に夜間のタクシーの利用には十分な注意が必要です。
  

■車両強盗(車両強奪)

 

2017年1年間にフィリピン全土で約6千件の車両強盗(車両強奪)事件が発生しています。2014年12月には,ルソン地方カビテ州の幹線道路で,帰宅途中の邦人駐在員の乗る車が武装した複数の男に停止させられ,車両を強奪される事件も発生しています。

 

窃盗


■スリ,置き引き


ショッピング・モールや観光地等の人が集まる場所,また,公共交通機関(バス,ジプニー(乗り合いバス),高架鉄道(LRT,MRT))等でスリ被害に遭う例,またホテルやレストラン等で置き引きに遭う例が多数報告されています。
  

■子供の集団によるスリ被害


都市部の繁華街で,急に子供たちに取り囲まれ,小銭等をせがまれ,気をとられている隙に,バッグやウエストポーチの中から財布を抜き取られるものです。被害者の多くは,相手が子供であるため,つい気を緩めてしまいがちですが,一人歩きはできるだけ避けるようにし,また外出の際には,必要最小限の現金のみを持ち歩くようにする(あるいは財布を二個用意し,ひとつはすぐに取り出せるように工夫する),毅然とした態度を示し,できる限り周囲に寄せ付けないようにする,恐怖を感じた場合は近くにいる第三者に大声で助けを求める等の行動を心がけるようにしてください。(なお,子供の集団に取り囲まれ,困っているところを助けに入ってくれた現地人と仲良くなり,その後,睡眠薬強盗に巻き込まれる(シナリオの一部になっている)例もありますので,簡単に気を許さないよう十分な注意を払ってください。)

 

旅行者が巻き込まれやすいトラブル


フィリピンにおいては,次のような例も報告されていますので,一層の注意が必要です。

恐喝(いわゆる美人局)


フィリピンでは,日本人を含む外国人を狙った買春絡みの恐喝,いわゆる美人局(つつもたせ)が発生しています。これは,誘いに乗らなければ未然に防ぐことができるトラブルです。なお,買春は違法行為であり,状況によっては最高で終身刑が科される重大犯罪となります。

 

麻薬等違法薬物の押し売り


フィリピンでは,麻薬等違法薬物対策が最重要課題のひとつと位置づけられており,その規制・取り締まりが非常に厳しく行われています。その対象は外国人も例外ではありません。繁華街等を散策中,路上で声をかけられ,興味を示した結果,何らかの薬物を手渡されたところを,突然現れた警察官により逮捕されるといった “おとり捜査”が行われたり,密告者に報奨金が払われたりする場合もあり,中には報奨金目当てで外国人観光客を陥れようと声をかける密売人もいると考えられます。抵抗するなどして,警察官が危険と判断する場合には被疑者が殺害される例もありますので,繁華街の路地裏など麻薬・薬物犯罪の温床となるような場所には近づかない,不審なもの(タバコ,高級茶葉と称される例が多い)に関心を示さないようにするなど,薬物関連犯罪に巻き込まれることのないよう,十分な注意を払ってください。

 

いかさま賭博


特にセブにおいて,短期旅行者や留学生等から被害報告が寄せられています。ショッピング・モールや繁華街等を散策中,親しげに声をかけてきた人物に,自宅と称する建物に案内され,その後,家族と称する人物からトランプ・ゲームに誘われて,最終的に多額の掛け金を巻き上げられるというものです。
この「いかさま賭博」も,前述の「睡眠薬強盗」と同様,従来から注意喚起しているものですが,依然として被害が生じています。犯行は組織的に行われ,またゲームに誘い込む手口が巧みなことから,「いかさま賭博の事例は承知していたが,まさか自分が巻き込まれているという実感がなかった。」,また「怪しいと思い,途中で席を立とうとしたが,時すでに遅く,ナイフで脅された。」などと述べる被害者もいます。なお,このような事案でも,当事者が自主的に賭博に応じたと当局が判断すれば,場合によっては被害者とはみなされず,逆に違法な賭博を行ったとして罪に問われることもあります。簡単に見知らぬ人物の誘いには乗らないよう,くれぐれも注意してください。

 

女性に対する性犯罪


フィリピン国家警察によれば,2017年(暦年)の強姦事件は約8千件が報告されており,この数は,日本での発生件数の約7倍に上ります。被害に至るケースは様々ですが,特に初対面や見知らぬ男性が親しげに声をかけてきた場合には,何か下心がある可能性がありますので,次の諸点にも注意しながら慎重に行動するようにしてください。
なお,万一被害に遭った場合には,最寄りの警察へ被害届を提出するようにしてください。但し,警察の被害者への(心のケアを含む)対応は,言葉の面からも日本とは大きく異なりますので,まずはトラブルを未然に防ぐように心がけることが大切です。


ア 女性数人のグループで行動する場合であっても,初対面の男を安易に信用して,携帯番号を教えたり,行動(飲食を含む)を共にしたりしない。
イ 必要以上に肌を露出した服装は避ける。
ウ 昼間でも薄暗い公園など,人気のない場所は絶対に避ける。
エ 夜間は一人で歩かない。
オ 時間帯を問わず,一人でタクシーを利用することはできる限り避ける。
カ 危険を感じたら,躊躇せず周囲の人に助けを求める。

その他

金銭トラブル


家族や友人がいる,または企業間の取引経験があるなど,フィリピンと何らかの接点をもっていても,思いも寄らない金銭トラブルに巻き込まれる例が少なからず報告されています。特に不動産売買(※フィリピン国内法上,たとえば外国人が土地の売買の名義人になることは認められていません。)など,高額な取引・契約を行う場合には,該当の事案に詳しい弁護士を探して相談するなどし,リスクを把握した上で慎重な対応をとられるようお勧めします。

 

邦人同士のトラブル


様々なトラブルは邦人同士にも起こり得ることです。相手が日本人だからと気を許してしまい,思いもよらぬトラブルに繋がることもあります。国籍を問わず,真に信頼できる人物かどうかを見極めることが大切です。

 

 犯罪被害危険地域

 

ミンダナオ地方など危険レベルの高い地域やマニラ首都圏等特定の地域に限らず,フィリピン国内のいずれの地域においても多種多様な犯罪が発生しています。フィリピン滞在中は,どの地域を訪問しても何らかの犯罪に巻き込まれるおそれがあることを常に念頭に置いて,慎重に行動するようにしてください。

防犯・安全対策

窃盗,強盗等の一般犯罪の場合,犯人側はあらかじめターゲットを絞った上で犯行に及んでいることが多いと考えられるため,常に他人に見られていることを認識すると共に,以下の諸点に留意し,トラブルを未然に防ぎ,またトラブルに巻き込まれないよう,改めて安全対策を見直してください。
また,一般犯罪に限らず,何らかの事件に巻き込まれ,身の危険を感じた場合は,絶対に抵抗せず,常に生命と身体の安全を最優先してください。

 

なるべく目立たず,周囲の環境に溶け込む。


・人目を引くような華美な服装・装飾品を身につけない。
・暴力的な言動をとらず,トラブルを起こさない。

 

習慣的な行動は避ける。


・毎朝のジョギングなど同じ日課を繰り返さない(パターン化しない)。
・通勤や通学にあたっては,移動の時間帯やルートを変える。

 

個人情報の管理を徹底する。


・名前や所属,住所や電話番号,行動予定など身辺情報を不用意に流布せず,また流布されないよう注意する。
・公共料金等の請求・領収書など個人情報が記載されているものを不用意にゴミ箱へ投棄しない。

外出する場合には常に周囲の状況に気を配る。


・なるべく単独での行動を避ける。特に夜間の一人歩きは避ける。
・周囲に不審者,不審車両がいないか常に確認する。
・尾行や監視をされていないか注意を払う(下を向いて歩かず,前後左右の人の動きに注意を払う)。
・人通りの少ない道は避ける。
・両替所で一度に多額の両替・換金をしない。
・多額の現金は持ち歩かないようにし,所持金は分散して持つ。むやみに人前で財布を取り出さない。
・見知らぬ人から話しかけられても,むやみに信用し,同行しない(単に親しくなりたいといった目的で話しかけられたと感じる場合は,相手にしないことが肝要)。

 

所持品から目を離さない。


・バッグ類は,安易に椅子の後ろにかけたりテーブルの下に置いたりせず,常に目に見える場所で確実に管理するよう心がけ,また席を外す際には必ず持ち歩くようにする。
・繁華街等の人混みでは,バッグなどは身体の前で抱えて持つようにする。

 

公共交通機関の利用はできる限り避ける。


・特に単独で行動する場合,時間帯に限らず,バス,ジープニー,トライシクル等の利用は避ける。(特にジープニーの車内で,強盗やスリ等の被害に遭う例が頻発。また,総じて運転が乱暴で,整備が十分でない,あるいは保険に加入していないなど,その安全水準は日本に比べて非常に低い実態となっている。)
・流しのタクシーは避け,ホテル等に配車を依頼する。(特に夜間,車内で運転手又は停車中に乗り込んでくる仲間とみられる人物により強盗被害に遭う例が発生している。なるべくホテルやレストランなど信頼の置ける場所で迎車を依頼する。また,非正規のタクシー(いわゆる白タク)は絶対に利用しない。やむを得ず流しのタクシーを利用する場合は,車体側面及び車内に記載されているタクシー会社名,車両ナンバー,連絡先電話番号を確認する。)
・海路移動に際しては,旅客フェリー(輸送用の大型バンカー・ボート等を含む)の利用はできる限り避けるなど,慎重な検討が必要。(島々からなるフィリピンでは,バス,ジープニー同様,フェリー等が庶民の足となっているが,十分な安全基準を満たしていない船やボートが多く,繁忙期には定員以上の乗客や貨物を乗せて運航するものもあり,たびたび大きな事故が発生している。安全設備や乗客リスト等が整備されていないため,事故の際の救助活動や安否確認には時間もかかる。)

 

万一の状況発生に備える。


・強盗に遭った場合は,身の安全を第一に考え,絶対に抵抗しない。また,急な動きをしない(犯人から攻撃を受けるおそれがあるため。)。
・ホテル,ショッピング・モール等,どこにいても避難経路を確認する癖をつける。
・大規模な強盗事件やテロ等に巻き込まれた場合,隠れることが可能なときは,直ちに安全な場所に身を隠すことが先決。隠れることができない場合は,発砲や爆発等が生じる可能性を踏まえ,伏せるなど,できる限り身を低くして避難の時期と退路を考える。また,隠れることが可能な場合は,あらかじめ火災等の二次災害が発生することを想定(一旦火災が発生すると,多くの場合,屋内の階段等が使用できなくなることも予想)し,身を隠す場所や避難経路を検討する。

 

海外旅行保険に加入する。


フィリピンでは,保険や実費で治療費を負担できないことがわかると診療を断られることがあるので注意して下さい。また,病気や事故に遭った際の治療費や緊急移送費は高額となるため,緊急移送費もカバーする十分な補償額の海外旅行保険に加入しておくこと。

 

おまけ

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