【留学生必見】外務省 渡航安全ページの裏のウラ(治安編)
海外留学する時は、現地の治安が不安になって、外務省の渡航安全ページで確認したりしませんか?
でも、実は外務省のこのページ、現地の日常生活の治安とはほとんど関係がないのをご存知でしょか?
まず、↑上記が海外安全情報の一番最初に出てくる世界地図です。これをご覧になられて、一目で確かに現地の日常生活の安全のデータではないな!とわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜなら、
ブラジル⇒真っ白
だからです。
ブラジルの日常の犯罪率は?
ブラジルってオリンピックが開催されるときに、治安が悪い悪いとニュースでさんざん言われてましたよね?
世界の10万人あたりの殺人ランキング
こちら、WHO(世界保健機構)が発表した10万人あたりの殺人件数ランキングです(2012年発表)少し、古いですが、参考にはなりますね。
ブラジルはトップ10には入っていませんが堂々の11位。10万人あたり32.4件の殺人が発生してます。
この世界のベスト11国家ブラジルが外務省の渡航情報では真っ白です!あなたは納得できますか?
↑上記が外務省の海外渡航の安全かどうかを現したものです。ブラジルは部分的にレベル1の黄色い所があるようです。
ランキング1位のホンジュラスならどうなのか?
WHOの調べではホンジュラスは世界で一番殺人事件が多い国(10万人あたり103.9件)なのですが、外務省の渡航情報では危険レベルは2でした。個人的には危険レベル4のMAXじゃないのか?と思うのですが....どうしてなんでしょうね?
アメリカも真っ白だったな!
そういえば、アメリカも真っ白だったなと思いました。銃犯罪がかなり発生してるし、レイプも多いと聞く。さらに、911やボストンマラソンの爆破テロなどもあった。決して真っ白なのだろうか?
WHOの調べではアメリカは10万人あたりの殺人件数は5.4件でした。思ったより安全なのかもしれないなぁ~と思っていました。しかし、2018年のアメリカの銃犯罪を調べたらこんな情報を見つけました。BUSINESS INSIDERによる情報です。
アメリカ・テキサス州サンタフェの高校で5月18日(現地時間)、17歳の容疑者が生徒や職員に発砲、10人が死亡した。容疑者は身柄を拘束されている。
アメリカ国内で発生する銃撃事件を追跡している非営利組織Gun Violence Archiveによると、この事件は2018年に入って101件目の銃乱射事件だ。2018年に入って138日が過ぎたことを考えると、アメリカではほぼ毎日のように、銃乱射事件が発生している計算になる。
(引用)
日本はどうなのか?
WHOの調べでは日本は堂々の193位でした。10万人あたりの殺人件数は0.4件しかありません。日本の下にはルクセンブルグがありましたが、194ヵ国中で日本はランキング2位の安全な国ということです。超安全ですね。
フィリピンはどうなのか?
WHOの調べではフィリピンは12.4件です。この数字を見る限りフィリピンは危険な国と言えます。外務省の渡航情報でもフィリピンは、
このようになっています。ミンダナオの所にレベル3がありますね。この地域は紛争をしている地域なのでレベル3になってます。
あれ?危険で有名なマニラのレベルが1ですね。何故でしょうか?
実は、外務実省の渡航危険マップはテロや紛争が起こっている所を重視して危険度レベルをつけています。だから、現地で殺人事件が多くてもホンジュラスは危険レベル2。
補足:
少しでもテロの情報があったりすると危険レベル2をつけるようです。ただ、アメリカだけは例外です。実際にテロがあったアメリカ911やボストンマラソンの爆発事件などがあっても、危険度1や2をつけません。これは、外務省の「アメリカへの忖度」でしょうね。
結論
外務省の「海外安全」HPに掲載されている渡航危険のレベルは、現地の日常生活の治安の情報ではありません。